Index Exchangeの視点

アジア太平洋地域におけるプログラマティック革命

世界中の様々なプログラマティック関連の展望を特集するシリーズ「広告テクノロジー市場の現状」へようこそ。今月は、Index Exchange のオーストラリア&ニュージーランド担当マネージング・ディレクター Adele Wieser が、アジア太平洋地域におけるプログラマティック革命について語ります。

特にアジア太平洋地域にいる私たちにとって、プログラマティック広告の展望は視点により大きく異なってきます。1月に電通イージス・ネットワークが発表した予測によると、世界では小規模といえるこの地域が、今年全体として世界の広告消費額増加分に約42%貢献するとみられています。とはいえ、この消費に対するテクノロジー関連パートナーの関与の仕方は、市場や国により大きく異なっています。

今回は数段落をさいて、特に、オーストラリア、日本、シンガポールに焦点を当て、この多様性に富む市場を俯瞰してみましょう。その後、Index がどのようにアジア太平洋地域全体で市場ニーズに対応するソリューションを構築しているかをご紹介します。

最初の例として、オーストラリアを見てみましょう。2018年末、モバイルや動画など新興フォーマットが急成長する中、デジタル市場広告の規模は約43億ドル(IABオーストラリア調べ)でした。より具体的には、電通イージス・ネットワーク・アジア・パシフィックの予測によると、今年モバイル形式は28%増加し、「広告市場全体の価値を53億ドル」(オーストラリア・ドル)まで押し上げ、デジタル消費額の60%以上を占めることになるとされています。さらなる調査によると、2020年までに、この予算の約3分の2がプログラマティック形式で売買されることとなります。換言するならば、オーストラリアは小さな大陸に、大きな影響力を内包しているのです。これら二つの事実が相乗して、オーストラリアはこの地域におけるプログラマティック市場のリーダーとなっています。

同様に、東南アジア(SEA)のハブであるシンガポールでも、オンライン広告消費は大きな進展を見せており、今後も上昇を続けるとみられています。2017年に IAB シンガポールが実施した研究によると、同国の消費額は、香港、マレーシア、フィリピンを追い抜く成長をみせていています(台湾の次に位置)。将来の展望に目を移すと、2022年にオンライン広告は78700万オーストラリア・ドルを超えると予想されており、PwC の予測によると、その半分以上(正確には58%)をモバイルが占め、広告の自動化戦術(ヘッダー入札)がさらに人気を増していくこととなります。

最後に、日本に目を向けましょう。日本のインターネット広告市場は世界4位の規模で、2022年までにその収益は200億オーストラリア・ドルに達すると予想されています。とはいえ、日本市場の動向は、オーストラリアやシンガポールなど他国とは非常に異なったものとなっています。日本(や韓国などその周辺国)では、プログラマティック広告は最近ようやく人気が出てきたところであり、ヘッダー入札などのプラクティスもやっとの事で業界の話題に上るようになってきました。その理由の大部分は、これまで何年もの間日本市場の消費者がデジタル広告の不透明性に警戒心を抱いていたことにあります。

この市場における消費量や成熟度、また注力機器には場所により差異が見られるものの、シドニーからソウルまで、アジア太平洋地域全体において完全に一致していることがひとつあります。それは、デジタル広告ソリューションにおける透明性、協調性、そして説明責任を優先させることの重要性です。

研究によると、アジア太平洋地域の消費者、ひいてはパブリッシャーは、米国やヨーロッパの消費者と同様、個人情報の誤用に警戒心を抱いています。具体的には、eMarketer の報告によると、オーストラリア人の86%は、ブランドや企業が自分の個人情報を共有していることに懸念を示しています。

当社 Index では、このことを軽んじてはおりません。

信頼性、透明性、説明責任は、一貫して当社の優先リストのトップにあります。当社では、エクスチェンジとしては初めて、ソースコードを公開(ラッパー・エコシステムによる)する決定をし、コラボレーションによるアイデンティティーソリューションの創出に一貫して取り組むなど、常にパートナーの皆様により大きな透明性を提供するとともに、最終的にはパートナーの皆様がエンドユーザーの皆様に対し、シームレスな体験を提供できるようするための努力を決して怠りません。これは、アジア太平洋地域でも、世界全体でも同様です。さらに、当社ではクッキーのない環境APACでブーム発生の機は熟したといえるモバイルや動画)における、革新的かつエレガントなソリューションの設計にも携わりました。

つまるところ、プログラマティック業界は、とりわけアジア太平洋地域において、急展開・急成長しており、成熟度も驚くほど多種多様である、ということです。ある意味では大変スリリングであると同時に、挑戦となることも多々あることでしょう。しかし、この地域における企業と消費者が全体として、当社にゲームチェンジャーとなることを求めています。Index Exchange では、真摯にこの挑戦に臨む所存です。

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