Index Exchangeの視点

A Marketer in Tokyo

今年の4月にIndex Exchangeが日本進出を発表して以来、私はこの一種独特な市場を知る機会を待ち続けてきました。アジアへ旅した経験のない私は、ロボットとマンガと「カワイイ」の地へ足を踏み入れることに、少々ナーバスになっていました。しかし、東京を離れるまでには、その伝統に根ざした文化とプロフェッショナルなビジネスの進め方に、大きな感銘を受けていました。

何よりも私の心に深く刻まれたもの、それは、この市場で成功するためには、私たちがこれまでにコーポレートマーケティングやコミュニケーション、そしてブランディングといった観点から行ってきたすべてを変えなければならない、ということでした。

市場によっては企業ブランドの適合が決定的な意味を持つことがあります。日本はまさに、そういった市場の一つです。

この国の文化と伝統は、毎日のビジネスの進められ方のほぼあらゆる側面に浸透しています。したがって、そういった伝統に根ざした要素をブランドに取り入れることが大切です。日本は、驚くほど視覚的な国です。視線を向けたその先は、いずれも明るく活気に満ちた色彩に満ちあふれています。新宿のネオンサイン、浅草寺の鮮烈な赤と黒…… 西洋では自然で落ち着いた色合いが多くの現代企業の代名詞となっていますが、それと違って日本には、実に多くの色彩バリエーションが存在します。例えば、強さを表す赤、忠誠の青、活力の緑、気品の紫、そして若さのピンク、等々。

アメリカ企業の現地オフィスを訪ねてみましたが、そこではこの考え方を見事に取り入れていました。そのオフィスの壁は竹で覆われ、コーポレートカラーに合った複雑な折り紙があしらわれていたのです。

出張の前に、日本の会議におけるエチケットを予習することが不可欠です。

序列、慣習、そしてホスピタリティが日本でビジネスを行う上での最重要項目です。カジュアルな服装や奔放な会話が当たり前の業界からやって来た西洋人がこの厳格さに接したときには、驚きを禁じ得ないでしょう。

日本では、一つの会社に何十年も、人によってはリタイヤするまで勤め続けるのが当たり前です。これは、3年から4年で職を渡り歩くのが当然であるアメリカとは大きく異なります。在社期間の長さによって生じる身分の重みが、会議においても存在します。例えば、会議においては、その会社で最も高い地位にいる人間が入り口から最も遠い席に落ち着き、在社期間の最も短い社員は入り口に近い席に座ります。

会議の迅速さも、信じられないほど重要視されます。会議が時間どおりに始まる様子は、見ていて爽やかな気分になりました(会議に遅れてくる、というオプションはありません。もっとも、あまり早すぎるのも冷笑されます)。また、会話は常に議題に集中し、話がそれることがありません。また、西洋において名刺は、近年ますます使われなくなって来ていますが、日本のビジネスエチケットでは、名刺は未だに重要な存在です。名刺はその人のアイデンティティの延長であるとみなされており、会議は相手方出席者全員との名刺とお辞儀の交換から始まります。

多くの会議においては、その最後にプレゼントの交換が行われます。この習慣は西洋社会から多大な注目を集めたものですが、多くの人はどんなものをプレゼントしてもOKだと思っているようです。しかし、ご想像の通り、それは全く見当外れです。例えば、百合や蓮の花、それに椿などはお葬式で使われる花のため、避けるべきものです。私が日本に滞在していた間は、クッキーやチョコレート、キャンディー、それに小さな電気製品が交換されているのを見ました。

私個人としては、アメリカの会議も日本のように、温かいもてなしがあり、要点に集中し、アクションが明確にあり、そしてプロフェッショナルなものになってほしいと思います。

新しい市場でのビジネスを推進するための適切なチームを組織できれば、成功の確立は非常に大きくなります。

チームの成功にとって強いチームというものが大切なことは言うまでもありません。しかし、遠く離れた現地においては、順応性があり、コミュニケーションに長け、細部へのこだわりを欠かさないリーダーシップが重要です。小さなことへのこだわりが、東京では大きな意味を持ちます。そして、この文化的な感受性の繊細さに対して波長を合わせたチームを持つことが、私たちが短期間の間に成長を達成する助けになります。

同僚に適切に対応し、会議のエチケットを順守し、ブランドを適切にローカライズすることで、Index Exchangeを真の現地企業として確立する。そのことが、私たちにとって最も大きな意味を持つことの達成を確実にします。それは、日本のプログラマティック広告のエコシステムを理解し、そのお客様にいかにして価値あるものを提供するかを知ることです。

最後に、IX国際マーケティング&コミュニケーションズ担当責任者であるサミール・シャバブ、IXオーストラリア支社長のアデル・ウィーザー、IXグローバルマーケットプレイス開発担当上席副社長のウィル・ドハーティ、パートナー開発マネージャーのハル・まどかの各氏に大きな感謝の意を表します。彼らは一週間をかけて、この驚異的な街を私に紹介してくれました。彼らは新規市場への出張につきもののストレスを軽くしてくれただけでなく、カラオケやロボットレストラン、それに原宿探検などの楽しさも味わわせてくれました。

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