見通し

IX マーケットプレース: 2020年10月14日

思い出のSeptember

もしデジタル広告出稿量だけを気にして、(大袈裟なジェスチャーで全てを否定しつつ)それ以外のことを考慮に入れないのであれば、まあ、この夏と第3四半期の終わりは何と素晴らしいものだったことでしょうか。現時点で、広告出稿量は私たちの期待値を優に上回っています。前回のニュースレターでは、横ばいからの脱却についてお話ししましたが、今ではそれを乗り越えたどころかさらに前進しています。

確かに、プラス傾向は単なるタイミングの問題かもしれません。不透明な夏を乗り切ったことで、四半期ごとの予算が後ろ倒しになった可能性も考えられます。4月の広告出稿量に影響した初期の激動は、実行不可能になってしまった計画や戦略、メッセージが原因と考えられました。厳密に言えば、予算の問題ではなかったのです。それらのキャンペーンが再調整され、新たな戦略が検証そして実証されていく中で、出稿量を投入する動きは、調速機が外れたように一気にスピードアップしたのです。このことから、特定の地域では第二波が発生したとしても、広告出稿量への影響は限定的になると私は見ています。要するに、最初の段階でこれは誰も言えなかったことですが、今はマーケターも準備ができているということです。

皆様の安全、健康、幸福を心からお祈りしております。

Will Doherty

グローバルマーケットプレイス開発担当上級副社長
Index Exchange

すべてはサイコー!

この図表は、全てが素晴らしいです。。グローバル出稿量も、月初に右肩上がりに急上昇して以来、そのまま上昇を続けています。この傾向が、四半期の終わりまで持続しない理由はありません。CPM も上昇し、広告主(ブランド)の数も上昇しています。「上昇」と繰り返していますが、他の言葉で言い換える意味もないでしょう。物事が上昇するのは良いことで、良いことは間違いなく私たちを幸せにしてくれますから。

多くのリクエストにお応えして、ここではヨーロッパに特化したバージョンをご紹介します。英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、オランダ、ベルギー、スイス、ポーランド、オーストリアが含まれます。

動きのあるブランド数は横ばい傾向にはあるものの、広告出稿量に急激な増加が見受けられることは喜ばしいことです。米国市場とヨーロッパ市場の間では、 CPMが驚くほど 一貫しています。

業種別に見ると、消費財と小売が特に際立った伸びを見せていますが、すべての業種で幅広く上昇が見られます。

  • 自動車:この業種では年末に向けた押し上げの可能性があるという噂を耳にしています。コロナ禍以前の水準には戻ってはいませんが、前進はしています。
  • エンタテイメント:スポーツの再開と共に、関連するギャンブルも復活しています。特に、NFLはほぼ通常通りのキックオフとなっています。詳細はこのニュースレター後半にて。
  • 旅行:この業種は徐々に増加していますが、いまだ前年同期比を下回る水準です。メディア:業種としては不安定ながら、多くの企業が消費者の注目とサブスクリプションを獲得しようと競争が起きているため、メディアは全体的に上昇傾向にあります。

すべてはサイコー!

特筆すべきこととして、スポーツは復活しただけでなく、少なくともテレビではそれなりの勢いを見せています。無観客試合とはいえ、それらしい観客のノイズを加えた試合は、「通常の」試合と何ら変わりがない感じで、とても不思議な体験です。ゲーム中、音声にブーイングを挿入しているのが誰かは知りませんが、確かに条件反射で気持ちが揺さぶられます。お見事です。

NFL と NBA プレーオフの復活により、賭博が急上昇しました。一方で、公演やイベントはが、当然ながら大幅に低下したままでした。反対に、テレビ放送は有意な貢献をしています。

週末に向けて働く人々

最近、少し変わったことが起こりはじめました。週末が極めて良好なのです。これは収差であり、時間が経てば平均値に戻ると思うのですが、かなり奇妙な現象なので取り上げることにしました。地下鉄に乗るのは半年ぶりですが、それでもつい気づいたことを口にしたくなってしまう。そんな感じです。

この図表は何を表しているのでしょうか。簡単にまとめると、8月と9月の比較では週末(土日)の広告出稿量が他の曜日よりも伸びていることに気づきます。つまり、通常は出稿量の減少が顕著に見られる週末は、その下げ幅が非常に小さく収まっていたのです。実際、過去の記憶にある他の期間よりも、7日間の出稿量は一貫性を保っていました。これは予想外の動向です。

最後に

私たちが関わるプログラマティック広告とは、世の中の大きな動きの中では些細なことのように感じることがあります。特に、激しい選挙戦の期間中は尚更です。ほとんどの場合、ある意味特殊な我々の仕事内容は、業界外の人に説明するのが厄介すぎて、ただでさえも狭い世界がますます狭くなってしまうのです。例えば、米議会の公聴会でヘッダー入札が賞賛された時、私たち業界人がなぜ思わず大笑いしてしまったのか、家族や同居人は理解に苦しんだことでしょう。(そもそもなぜ議会中継チャンネルを視聴していたのかということも。)あれは私たちにとって、まさしく「この人知ってる!」的な瞬間でした。広告予算が開放され始めて、私たちがまず感じたのは安堵でした。しかし、それはあっという間にあの曲、「September」のような高揚感に変わっていきました。この9月は、思い出のSeptemberになりそうです。