見通し

IX マーケットプレース: 2020年10月21日

選挙と「プライム」のシーズン

10月は、どの観点から見ても活動が盛り沢山な月です。広告出稿量については特にそういえます。これは希望的観測ではなく、純然たる客観的事実です。米国大統領選挙戦の期間、Amazon プライムデー、さらに第4四半期のはじまりは、すべて勢いを倍増させる要素です。あらゆる業種で力強い動きが見られる月となることでしょう。

パンデミックが発生した当初、経済はeコマースが支配する体制へ鳴り物入りで移行しました。何年も前から、商品供給が限定的な中で実施される一回限りの店頭プロモーションの現実性(TickleMe Elmo を参照)や、終わりなき供給の深刻化(ブラックフライデーの暴動を参照)には、疑いが差し挟まれるようになっています。実店舗による小売に公衆衛生上の懸念が生じた現在、以前のようなスタイルに復帰するとは考えづらくなっています。

注目すべき別の点として、広告出稿量は散発的に日単位で発生するのではなく、一定の期間に分散した形となるでしょう(2020年は、すべてのグラフが横ばいになる傾向があります)。新型コロナウイルスの影響で、プライムデーは10月中旬に先送りになりました。これは単に Amazon の特売日だけには留まらず、デジタル業界全体に波及効果をもたらします。OEM 出費は大幅に上昇することでしょう。これはちょっとした、第4四半期ボーナスと受けとることにしましょう。

同様に、メディアのフラグメンテーションにより、選挙のためのオンライン広告の重要性が増しました。端的に言うと、候補者は人々がいる場所に存在していなければなりません。テレビ視聴者が減少している昨今、デジタルメディアが視聴者を得ているのです。

それで、最初に述べたように、活動が盛り沢山な時期になっています。

皆様の安全、健康、幸福を心からお祈りしております。

Will Doherty

グローバルマーケットプレイス開発担当上級副社長
Index Exchange

中秋の名月

米国大統領選挙の日が近づく中、Index Exchangeにおける政治関連の広告出稿量が上昇しています。2016年の大統領選挙や2018年の中間選挙と比較すると、政治関連の広告出稿量は以前のベンチマークを上回る動きを見せています。デジタル広告、その中でもとりわけプログラマティック広告は、どの陣営にとってももはや補足的な要素ではなくなっているのです。

実際、政治関連の広告出稿量は前回の選挙年と比較すると、はるかに早い時期から急激な勢いをつけています。非常に興味深い動きであるため、月末までのモデリングを試みました。点線は残りの選挙期間における当社の予測を示します。

動画が選挙戦における支配的なメディアとなったのも至極当然のことでしょう。テレビ視聴者が減少する中、オンライン動画がその間隙を埋めているのです。

業種別で見ると、ニュース&メディアが広告出稿量のうち膨大なシェアを獲得しており、その後にスポーツが続いています(それと比例して、政治関連の広告出稿量は大きな差をつけて指標となっています)。もし皆さんがこれらトップ5業種のうちいずれかのパブリッシャーであるなら、来月に備えて業種ブロックを復習しておくことをお勧めします。

第3四半期フラッシュレポート

前号のニュースレターでこのことについては深堀りしましたが、四半期最後の数値をご覧に入れておきましょう。第3四半期はすべての業種で有意な上昇が見られ、強力な動きで終えました。

風の便り

  • バイヤーは混乱を極める第4四半期の準備を整えています。選挙後に混乱が発生する可能性や新型コロナウイルス関連の最新情報など、ネガティブなニュースが蔓延したとしても、バイヤーの計画が阻止されることはありません。しかしながら、大規模な社会不安はネガティブなニュースとは大きく異なるものです。街頭で何らかの暴動が起きるなら、広告出稿量の下落を見ることとなるでしょう。
  • そのことでバイヤーは今四半期中、10月と12月に引き上げを図るか否かはまだ明確ではありませんが、おそらくそうなることでしょう。

最後に

気になる四半期は第4四半期だけです。なぜなら、業界が年末を迎えるのが第4四半期だからです。2020年に現実味を帯びているのは、そのことだけです。通常、選挙はすでに燃えている火に熱を加えることにはなりますが、パンデミックと極めて分断的な政治環境により、いずれにせよ不確実さは残ります。しかし、その不確実さは悲観的なものとして捉えるべきではありません(特に広告出稿量に関してはそうです)。第4四半期には強力なパフォーマンスを見ることができるでしょう。ただ、過去数年間のようにはならないことでしょう。計画は断定的にならないようにしましょう。柔軟性を保ちましょう。そして、乱気流に備えましょう。