見通し

IX マーケットプレース: 2020年5月19日

離れていても一緒

私たちは、思いの外、現在の状況を過ごすのに向いているのではないかと思えてきました。これまでになく家で過ごすことが楽な時代に、外出が制限されているのです。まさに、過去10年間のテクノロジーの前進は、今日の状況のためだったのではないかとさえ思えます。宅配サービス、ストリーミングプラットフォーム、ビデオ会議、業務用クラウドアプリ ―― これらすべてが、膨大な Wi-Fi 帯域幅に支えられています。どこにいても接続できるので、このようなサービスの素晴らしさを忘れ、ありがみさえ感じなくなっているのではないでしょうか。あまりにもシームレスに、そして静かに私たちの生活に入り込んできたので、このようなサービスが生活にもたらす意味、その認識さえ歪んでしまっています。消費者として、私たちがディスラプション(破壊的イノベーション)を経験することはありません。ディスラプションは、企業や業界に起こるものです。私たちは、それが日常生活に人畜無害な形で融合していくのを感じるだけです。それが最新のものであることを簡単に忘れ、それがない生活を思い出すことすら困難になります。

テクノロジー自体にはそれなりの問題があるとはいえ、10年前には考えもつかなかった方法で、パンデミックを乗り越えようとする私たちを支えています。まるで万能薬のようです。おかげで、今でも毎日同僚に会うことができますし、フィットネス用のアプリで健康も維持できます。娯楽が必要ならストリーミングがありますし、宅配で日用品は揃います。子どもたちは、教育プログラムで学習を続けることができています。確かに良い状況とは言えませんが、むしろ最悪ではありますが、この嵐を乗り越えるのためのツールがこれほど多く揃っていることに、感謝せずにはいられません。私たちは、離れていても一緒なのです。

余談:今、仮に自宅軟禁の刑を受けても、それほど大したことがない気がするのは、私だけでしょうか。別に、自宅軟禁させられるようなつまらない犯罪を計画しているわけではありませんが、ちょっと考えて見ただけです。

皆様の安全、健康、幸福を心からお祈りしております。

Will Doherty
グローバルマーケットプレイス開発担当上級副社長
Index Exchange

データ

*トム・ハンクスにこれが現実だと気づかされ、ウィルソンで横ばいに到達。サタデー・ナイト・ライブは、ゆっくりながらも戻りつつある希望を示している。
*トム・ハンクスにこれが現実だと気づかされ、ウィルソンで横ばいに到達。サタデー・ナイト・ライブは、ゆっくりながらも戻りつつある希望を示している。

月の第一週としてはほぼ平常通り、全体的に安定した週でした。ビジネス分野が月初少し下落しましたが、後に回復しつつあります。他の業種では、月初にありがちな出稿量の変動が見られました。

旅行業界にはしばらく注目すべき動向がなかったため、これまでは掘り下げてきませんでしたが、今回いくつか興味深い進展がありました。上図は広告主数(出稿量ではなく)の変動を示しています。クルーズ船運営会社数社が、今夏か秋にも出航を再開させることを発表をしました。

出典:USA Today, クリス・ウッドヤード (ロサンゼルス局長)
出典:USA Today, クリス・ウッドヤード (ロサンゼルス局長)

それに続くように、この分野に多くの広告主が戻ってきました。規制が緩和されるに従い、出稿量が増加する、というのが旅行業界の新たな傾向となりそうです。また、ある航空会社の夏期セールが発端で、出稿量でちょっとした混乱が起きました。

ここで重要な点に気付かされます。徐々に規制が解除されるにつれ、旅行業界も回復するでしょう。しかし、回復するためには広告を出さなければならない、ということです。今回見られたような出稿量の突出は、はじまりに過ぎません。旅行者を分類する新たなカテゴリーが形成されていくことでしょう。観光客や、出張以外の旅行客を一括したマーケットが新たに分類され、企業はこれらの顧客に向け、メッセージを再調整する必要に迫られるでしょう。

  • 旅行好きの人たちは運賃が安くなった事を好機と捉え、COVID−19の影響を訪問先別に精査した上で、フライトや旅行を予約するでしょう。影響が低~中度の場所は、客室予約率が半分ほどのホテルでしか体験できない、独自のサービスをを提供することで、集客を試みるでしょう。
  • 反面、懐疑的な人たちには更なる働きかけが必要です。ホテルや航空会社などは、安全性や清潔さ、リスクを最小限に抑える新たな手順などを伝えるメッセージが必要となるでしょう。ここでカギとなるのは、強力なクリエイティブとコミュニケーション戦略です。
  • 出張旅行者向けの戦略が考慮されるのは、おそらく最後でしょう。安全面での問題が落ち着いても、この分野を素早く回復させるような経済活動(国際会議など)は復活しないでしょう。また、ビデオ会議やウェビナー、遠隔作業などの効率の良さは、出張経費全般に疑問を投じ始めています。。世のCFOたちは、この分野の広告出稿を再開させることを、なかなか承認しないでしょう。しかし、これは長期的なトレンドになるとは思えません。いずれ出張旅行も復活するでしょう。ただし、以前のように豪奢なものではなくなるかもしれませんが。

メディア消費への通勤・通学時間の影響

皆さんと同様、私も朝の通勤が非常に楽になっています。仕事を始める時は、自宅の1室から別の1室に移るだけです。そこで、このことがメディア消費にどのような影響があるのか興味を持ちました。

ウェブサイトのトラフィック(ページビュー数)はかなりの上昇を見せています。午前中の特定の時間に、1桁台半ばの数字が見られます。特筆すべきとも思えないかもしれませんが、全体的に見れば、これは大きな数字です。必ずしも広告出稿量が比例するわけではありませんが、数値の変動は相当大きいものです。

人々の終業時刻も早くなってきていることがわかります。私の場合は、スクリーンの前で過ごす時間が長く、1つのビデオ会議から別のビデオ会議へ、止めどなく移行しています。普段なら会議の合間にある同僚との雑談もありません。これらが緩やかに蓄積してくると、以前はあっという間にやってきていた午後5時でさえ、今では待望する終了時刻となりました。

要約:バイヤーの皆さんは、今は広告のデイパーティング(時間区分)を見直す時かもしれません。

最後に

今週のニュースレターは短めに終わらせたいと思います。全国で社会的規制が緩和されつつある中、さらに多くの業種が解放され動き始めることを楽しみにしています。COVID-19 発生以来、予算の変動が1か月ごとや四半期ごとではなく、2週間毎に発生していることが分かります。5月の傾向については、第一週ではなく、中旬あたりの動向を見る必要があるでしょう。全体的に広告出稿量が安定しているのは、喜ばしいことだと思います。この状況は、4月および今四半期の第一週に底を打ったという当社の認識を再確認させるものです。は4月が底入れであり、今は回復を待つという状態です。変動や乱高下の少ない将来を期待したいものです。

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