Index Exchangeの視点

IX マーケットプレース: 2020年7月21日

続けることを続けて

勢いは大切です。しかし、その大切さは失って初めて気づくものです。この業界では、「追い風」とか、「はずみ」とか、あるいは「成長」といった表現で勢いについて語ることがあります。横ばいが進歩に感じられた環境では、ビジネスの様々な要素が調和しはじめると、状況の前進はまるで、、完璧な音列で継続的に強くなって、なだめるような音程で上昇していくシンフォニーのように感じられます。

広告出稿量において、継続的な改善が見られるのは良いニュースです。第2四半期の大部分をかけて増加した勢いは、第3四半期にも順調に維持されています。今四半期のはじめには、通常の季節的な落ち込みが見られましたが、先週は特に多くの業界が再起動し、出稿量は概ね持ち直してきています。米国の一部で感染者数が爆発的増加しているのを見て、私の感覚が少し混乱しているのかもしれませんが、いずれにせよ、広告出稿量は上昇傾向を続けています。パンデミックの発生当初とは異なり、外の状況とこの業界が送り出すピクセル数には、それほど強い相関性があるようには見えません。

皆様の安全、健康、幸福を心からお祈りしております。

Will Doherty
グローバルマーケットプレイス開発担当上級副社長
Index Exchange

第3四半期 パワーランキング

これまでのトム・ハンクス指数から卒業した今、このニュースレターを一旦白紙からやり直すことにしましょう。広告業界での長年の経験から、私はパワーランキングがエンゲージメントを促すことを十分承知しています。インターネットが今日のような超巨大メディアとなったのも、まさにそれに起因します。リスティクル(箇条書き形式の記事)やパワーランキングは、ページビューを動かす燃料のようなものです。しかし皆さん、このリストには主観的なものは全く含まれません。ここにあるのは、Index Exchange の真摯な仲間のみが提供し得る、冷たく、ハードで経験的なデータ、ただそれだけです。

本ニュースレターの発行以来、世界の市場データをもっと知りたいというご要望を多数いただいてきました。ここでは、4月の前半2週間と7月の前半2週間を比較してみました。双方ともに新四半期がはじまる時期でしたが、状況は明らかに異なっています。以来、主要市場で強い反発が見られました。さらに、トラフィックも少しずつ平均値まで回復し始めています(それも、私のパワーランキングが前代未聞の急上昇を見せるまでですが)。

ホットテイク・タイムマシン

  • 米国の北の隣国であるカナダでは状況はさらに良いようです。これらのランキングを見る限りでは、カナダは勢いに乗っているようです。Index Exchange がカナダの会社だから、このデータに多少色をつけてるのでは疑ってませんか?「とんでもない!」と、言っておきましょう。カナダはあの有名ドーナツ店チェーン「Tim Hortons」の発祥地なのですよ。
  • イタリア、フランス、スペインなど、この夏訪れたい場所はすべて、アメリカからの入国を拒否しているにもかかわらず、非常に良い傾向を見せています。あるいは、アメリカからの入国を規制しているが故の好調なのでしょうか。審判を待ちましょう。
  • トラフィックが減少していることについては、現状をある程度受け入れられるようになり、パニックにならなくなったこと以外、特に理由は思いつきません。家の中で過ごす時間が増えたことで、消費習慣のバランスが取れてきたのかも知れません。ただし、これは私の推測にすぎず、大したホットテイクでもないですね。がっかりさせて、すみません。
  • 主要市場で CPM が向上しているのは良い兆候です。
  • 広告主総数は上昇していますが、微々たるものです。これは、第2四半期で見られたことと、概ね一致しています。大手ブランド、大手マーケターがより大きく躍進し、未だに活動停止している一部マーケターの分を補っています。多くの企業にとって、これはシェアを獲得し、成長するチャンスであり、まさにそれが実行されているようです。

タイガーキング

大手テック企業の発展を言葉で説明する方法として最良なのは、そのような企業の稼ぎ方を理解することです。

出典:Visual Capitalist, Omri Wallach (記者)
出典:Visual Capitalist, Omri Wallach (記者)

アップル社の天文学的な2600億ドルの収益のうち、ほぼ18%(460億ドル)がサブスクリプションサービスによるものです。広告収入は皆無です。同社は今後も広告に敵対的であり続けるでしょう。正義の味方気取りをしたいからだとは思いません。広告業界を攻撃することが、大きな収益につながるからです。

出典:Forbes, John Koetsier (コンシューマー・テクノロジー)
出典:Forbes, John Koetsier (コンシューマー・テクノロジー)

おわりに

第3四半期は、ありがたいことに第2四半期とはかなり異なる体験ができることでしょう。ここからのシフトで重要なのは、新型コロナウィルス 発生前の水準に戻ることではありません。第2四半期末には、それはすでに達成し、またそれを上回る結果も見られました。今後のシフトは、前年比を念頭に、うまくいけば昨年の通常水準に回復するのを見て、最終的にはそれを交差することを期待します。そして、通常の状態から成長へと転じていきます。そして、成長は安定に変わって行きます。そこで好循環が再び生まれるのです。横ばいでも好調だった頃を覚えていますか。すでにその時期は終わったのです。横ばいではなく、その上を見始めています。

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